ソロキャンプを楽しみたいけれど、「熊が怖い」という理由でためらっている方は多いのではないでしょうか?
日本国内では近年、熊の目撃情報や被害が増えており、特にキャンプ場や登山道周辺での遭遇リスクが高まっています。
ここでは、実際に日本で発生した熊による被害事例や対策法をご紹介します。
国内の熊による被害
長野県・野沢温泉村のケース
上ノ平高原スタカ湖キャンプ場付近で、ランニングをしていた男性が熊に襲われました。
被害者は頭と左肩を引っかかれる傷を負いましたが、幸いにも命に別状はありませんでした。
事件の背景には、冬眠前の熊が食料を求めて行動範囲を広げていることが挙げられます。
北海道・安平町のケース
北海道安平町では、真昼間に体長1.5メートルほどの熊が町内を歩き回り、公園やキャンプ場が閉鎖される事態となりました。
キャンプ場の利用者は直前に連絡を受けて難を逃れましたが、熊の行動範囲の広さが改めて浮き彫りになりました。
宮城県・仙台市のケース
宮城県内でも熊の目撃情報が急増し、キャンプ場での対策が強化されています。
市内のキャンプ場では、熊鈴の設置やロープによるバリケード、生ゴミの厳格な管理などが実施され、利用者の安全が確保されています。
上高地・小梨平キャンプ場のケース
2020年8月、上高地のキャンプ場でソロキャンプをしていた女性が熊に襲われる事件が発生しました。
深夜、テントに熊が接近し、女性が寝ている間に足元を引きずられるなどの被害に遭いました。
幸いにも致命傷は避けられましたが、熊が人間の食料を狙っていたことが明らかになりました。
熊による被害が増えている背景
- 食料を求めて人里に降りてくる熊の増加
- 気候変動による食料不足
- 人間のゴミ管理の甘さ などが挙げられます。
次のセクションでは、こうした熊の被害を防ぐために役立つアイテムをご紹介します。
どんなアイテムが効果的?
熊よけ鈴
やっぱり定番は鈴です。
移動中に鳴らしたり、キャンプ中にはテントなどにくくりつけておき、定期的にチリチリンと鳴らしましょう!
遠くまで音が届く笛も付属しています。

熊よけホーン
- 危険なクマを最大約110dBの「音」で忌避!
- 猛犬・爆竹・猛鳥の「音」で忌避!
- 万一の緊急時にSOS「音」で知らせる!
キャンプもちろん、人の少ない登山道を歩く時や、山菜採り等で立ち止まるときなど、必要な時だけボタンをプッシュするだけ。
LEDライト付きで便利です。
ポータブルラジオ
音を流し続けることで、人間がそこにいるというアピールが出来ます。
特にソロキャンプのときは一人で喋り続けることや鈴を鳴らし続けることが難しいため、ラジオはとても便利です。

クマよけスプレー
ツキノワグマのほか、猪、犬、猿、その他動物にも使用可能。
最適な噴射距離は約5メートルです。
全国の都道府県における複数の県警察・国公立機関・地方自治体でも正式採用されています。

また、キャンプ場での薪割りなどに使う「手斧」はいざという時の武器にもなります。
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熊に出会わないためにできること
熊との遭遇リスクを減らすためには、以下の対策が有効です。
熊鈴やラジオを持ち歩く
熊は基本的に人間を避ける習性がありますが、不意に鉢合わせしてしまうと襲ってくる可能性があります。
熊鈴やラジオを携帯し、自分の存在を熊に知らせましょう。
食べ物の管理を徹底する
熊は嗅覚が非常に鋭く、わずかな匂いでも食料を探し当てます。
- ゴミは必ず密閉し、持ち帰る。
- 食べ残しを放置しない。
- 食料はテント内に置かず、専用の防臭バッグや吊るして保管する。
夜間は特に注意する
熊は夕方から早朝にかけて活発に行動するため、夜間は特に警戒が必要です。
就寝前には食料をしっかり管理し、熊の気配を感じたらすぐに安全な場所へ移動できる準備をしておきましょう。
熊に出会ってしまったときの対処法
万が一、熊と遭遇してしまった場合の対応は、距離によって異なります。
熊との距離が遠い場合
- 大きな声を出す、手を振るなどして自分の存在を知らせる。
- できるだけ静かにその場を離れ、熊との距離を保つ。
熊との距離が近い場合
- 目をそらさずにゆっくりと後退する。
- 絶対に走らない(熊の狩猟本能を刺激してしまうため)。
- 熊が興奮している場合は、撃退スプレーを使用する。
熊に襲われそうになった場合
- クマ撃退スプレーを使う(射程3~5mなので、適切な距離で使用)。
- それでも襲われそうな場合は、地面に伏せて首を守り、致命傷を避ける。
熊と遭遇しないための対策をしっかりと講じ、安全にソロキャンプを楽しみましょう!
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